プノンペンからベトナム、ホーチミンへ
早朝、プノンペンのバスターミナルで出会った三人の日本人。
運良く彼らと同じバスでベトナムまで行けることとなった。
バスターミナル側で売っていたスティッキーライスを朝ごはんとして買う。
その時、出会った女性の一人がものすごい笑顔で、屋台の人とやりとりしていた。
卑屈でも媚びているわけでもない、優しい笑顔。
相手の善意と直接対話するようなその表情しぐさが印象的だった。
そこで一つ反省した。
今までぼったくられるかもしれない、カモられるかもしれない。そんな疑いを胸に、現地の人と接してきてしまっていたことを。
一日何十人下手したら何百人という単位で観光客と接する彼らには、きっとばれていたのだろう。私が猜疑心を持っているという事に。
彼らからしたら面白くない話だ。まだ何もしていない、話しかけただけで疑いの目を向けられるなんて。
想像しただけで気分を害す。
ムラカの時のように、その疑いを晴らし笑顔でバイバイする事を良しとする人も確かにいた。
しかしどうせ疑ってかかっているのだから、望み通りの事をしてやろうという気持ちも理解できる。
悪いのは無知だった私じゃない。
彼らを疑ってかかった私だった。
疑っているくせに、どこどこへ連れて行ってくれだなんて傲慢もはなはだしい。
そんなことを、スティッキーライス一つをおまけにもらってきた彼女を見て思った。
そして出発。
乗り込んだバスはスリーピングバスではなく普通のバスだったが、4時過ぎに起こされていることもありすぐに寝られた。
ごはんやイミグレーションで起こされ、15時頃やっとこさベトナムのホーチミンへ到着。
中心部までタクシーで向かい、彼らと別れた。
いや、Tシャツの彼とのみ別れた。
偶然にも私と彼女らは同じゲストハウスを予約していたのだ。
荷物を置き一休憩はさみ、ホーチミン探索へ向かう。
カジノ、ナイトマーケット、また別のカジノ。
宿に戻りがてら、コーヒー飲んだり、夕飯食べたり、ジャズバーに行ったりもした。
こんなに「遊んだ」という感覚は久しぶりで、非常に楽しかった。
Sax N Art Jazz Club
訪れたジャズバーの名前だ。この投稿の際、名前を調べるため「サイゴン ジャズバー」と検索し、結果の一番上に表示されていた。
もしかしたら有名なのかもしれない。
有名だろうとなかろうと、店内の雰囲気はとてもよかった。
そして店内は禁煙、一歩外に出れば喫煙可能。
外でも演奏が聴こえないこともないが、やはり中で聴くのが一番だ。
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