透き通る青を目指しブルーラグーンへバイクで行った

2015/11/18

アジア ヴァンヴィエン ラオス

t f B! P L

ラオス中部の町、ヴァンヴィエン(Vang Vieng)




ヴィエンチャンで出会った家族が半日早くここヴァンヴィエンに到着している。
どこか適当な宿にチェックインしたら連絡を取ろうと思った矢先、名前を呼ばれた。
声の方を向くと、そこにはくつろぎきっている家族三人がいた。

驚いたのはそこのカフェ、というかこの町ほぼすべての飲食店が、
寝転がるように作られているという事。
食べて寝て、飲んで寝て、という夢のような時間を自宅ではなくお店で過ごすことができるのだ。

そんな家族に明日の予定を聞くと、ブルーラグーンへ行くという。
お邪魔じゃなければと、再び加わらせてもらった。

バイクを借りる

こんなレンタルバイク屋が一杯。
80,000キープ≒1,200円→完全な原付タイプ
40,000キープ≒600円→足でギアだけ変えるタイプ

パスポートを預け、お金を払いバイクのカギを受け取る。

ブルーラグーンへ向け出発

ヴァンヴィエンのメインストリート。
ネットで調べると嘘の道があり通行料をとられる、なんて記事をよく目にする。
なので「MAPS.ME」というオフライン地図アプリにポイントを登録し、その通りに進んだ。
結果、何も問題なくたどり着くことに成功。

このアプリ、非常に便利。
GoogleMapだけを使っている人には、特に勧めたい。

楽々着いたブルーラグーンの第一印象は、韓国人のたまり場だ。
韓国の人気ドラマでここが舞台になったらしく、九割の人間が韓国人だったように感じた。

元海自である私にとって韓国人は恐怖の対象だ。
原因はハワイで行われた環太平洋合同演習(通称リムパック)に参加した時に聞いた出来事。
私たち海自は、韓国海軍より後にパールハーバーへ入港した。
パールハーバーは米軍基地という事もあり、様々な飲み屋が敷地内に存在している。
それらは、関係者ならば自由に使えるのだ。もちろん有料だが。

韓国海軍も例外ではない。
彼らも敷地内の飲み屋で飲み、こう豪語していたと店の人から聞いた。

「日本海軍が来たら締め上げてやる」

実際に締められた人が出た、なんて話は聞かなかったので良かったが、
それ以来、韓国人と聞くと常にその言葉が頭の片隅をよぎる。
今でこそ優しい韓国人とも出会い、一緒に飲みに行ったりもし、恐怖そのものは薄れてはきている。
それでも元海自だなんて絶対に言えない。それほど衝撃的だった。

なんて話がそれたが、ブルーラグーンは最初の写真のように想像以上の青さだった。
青の中ぷかぷか浮かんでも楽しいし、木の上から飛び込んでも楽しい。

上段はそこそこの高さ。
一人で来ていたら多分飛び込むことはしなかっただろう。
一緒に行くことを許してくれたこの家族には頭が上がらない。

周りには売店もあり、のどが渇けば水やジュースも売っていた。
ぷかぷか湖を浮かぶ用のライフジャケットの貸し出しもしているので、カナヅチでも安心。

ヴァンヴィエンの夕陽

同じ時間でも日によって表情を変える。
町に戻ってからは、次の更新で触れるようにカヤックでこの川をくだった。
この川は朝昼夜、すべての時間帯が美しい。

こうやってブログを書いているといろいろな事を思い出し、またヴァンヴィエンに行きたくなる。
山と川と大きな空に囲まれ、のんびりと過ごす時間は格別だ。

ずっと親切にしてくれた家族。
彼らと毎日、といっても二日だけだが夕方は必ずここへ訪れた。
出会ってまだ三日しかたっていないのにも関わらず、たくさんの優しさをもらった。

ラオスへ来る前、ベトナムからバンコクに戻り二週間も滞在してしまっていた。
それは、その時に出会った日本人が楽しい人だらけだったからだ。
一度は滞在七日目にラオスに向かう予定だった。チケットも買った。
けれどやっぱり離れるのが惜しくて、チケットを破り捨てた。

そして十三日目の夜。とうとうバンコクを出発し、翌日国境を通過した。
バンコクの毎日があまりにも楽しくて、この先のすべてがつまらなくなるんじゃないかとさえ思っていた。
同時に、新しい出会いがなにもなかったらどうしようと不安も押し寄せていた。

だけど彼ら家族に会う事が出来た。
ヴィエンチャン、ヴァンヴィエンと一緒に遊んでくれて、食事をしてくれた。
不安は一日も経たずに消えていた。

この恵み、この家族に心から感謝。

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