北朝鮮レストランがベトナムのハノイにもあった

2015/10/21

アジア ハノイ ベトナム

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入り口横にあった説明

北朝鮮(平壌)レストラン

前回の記事の水上人形劇を見終えた後、タクシーで向かったのは、
北朝鮮が外貨獲得を目的とした、北朝鮮料理を食べる事のできるレストラン。
文字だけ見るとあまり良い雰囲気はしないが、実際に訪れるととても楽しかった。

少し量は少ないが新鮮な雰囲気はあった

北朝鮮料理


オクラだと思って食べた緑の野菜は、唐辛子だか獅子唐だかだった
朝鮮料理というのをあまり食べたことがないのだが美味しい。
本当かどうかはわからないが、食材はどれも平壌から取り寄せていると、お店の人が言っていた。
産地による違いを感じるほど豊かな舌を持っているわけではないので、上手く説明できないが例えば肉が固いとか野菜がボソボソしているとか、そんな事は一切なく普通にレストランとして成り立つ料理を提供してくれた。


朝鮮料理の代表格キムチ

ただキムチは予想通りとても辛く、辛いのが苦手な私は少ししか食べることができなかった。

北朝鮮女性による「乾杯」

30分くらい演奏していただろうか
決まった時間になるとウェイトレスとして働いていた彼女らが、楽器を演奏し歌を歌いだす。
基本的には何語かはわからない。
もしかしたらベトナム語かもしれないし、北朝鮮語かもしれない。

しかし少しすると、聞きなれたメロディーが聞こえてきた。
長渕剛の乾杯だ。

あとになって知るが、割とどこの国でもこの乾杯というのはポピュラーらしく、
色々な場所で、その国の言葉で歌われる乾杯をきいた。

唯一ここ北朝鮮レストランが異なっていたのは、さびの部分を日本語で歌ってくれた事だった。
今まで職業柄北朝鮮という国が好きではなかったが、今回ここにきて考えが変わった。
……とは申し訳ないけどやっぱり言えない。


お金を出せばもっと豪華なご飯もあり


しかし好きでないあるいは嫌いという感情は、視野を狭める。
もし本当に私が北朝鮮の事を嫌いだったら、外貨を得るための手段に手を貸すことは無かっただろう。
幸いにも私はせいぜい好きではない程度だったので、今回中に入りいろいろ見ることができた。
それはきっといい経験だったと今でも思う。

そして国としてはやはりアレだけれども、ここで働く彼女たちは好きだ。
お金の為お国の為とはいえ、私たち日本人にも終始笑顔で接してくれた彼女たち。
そんな彼女らが歌のサビを日本語で歌ってくれて、好きにならないわけがない。

こんな場所があるよと教えてくれた友人に感謝。


キムチはお通し的な感じでもついてきたので必要なかったかも
475,000ドン = 2500円
二人でお腹いっぱい食べてこの値段。
現地の価格からしたらもちろん高いが、そもそもここは現地料理屋ではない。
そして日本基準で考えればやはり安い。

変な料金が加算されているわけでもなく、最後まで楽しくいられた。
強いて不満な点を挙げるなら、平壌ビールが在庫切れだったということ。
それ以外は、本当に満足できたお店だった。

入り口



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