オアシス バー アンド ホステル (Oasis Bar and Hostel)
1.5ドルの朝食。ベトナムはパンが美味しい。 |
朝食:1.5ドル
計一泊:6.5ドル
お勧めする理由
とにかく笑顔。
ゴキブリ退治してくれと頼んだ時や、観光場所を尋ねる時、すれ違う時。
全てに笑顔を見せてくれた。
・立地の良さ
敷地へ続く小道を出ると、目の前が大通り。
数多くの飲食店はもちろん、コンビニやナイトマーケットも近くとても便利。
・共有スペースの居心地の良さ
広々と開放的な共有スペース。
大きなソファやビリヤード台も有り。
日中頼めば、手洗濯したものを干させてもらえる。
悪い点
・水回りがやや清潔感に欠ける。部屋から一回、半屋外に出てから水回りへ。
飛んでいる小さな虫や、洗面所を使うと水が垂れてくる仕様。
・部屋にゴキブリ出現
スタッフに頼めば退治してもらえる。
エピソード
足元気を付けないと踏んでしまいそうなほど小さな幼猫。 |
すると早速ゴキブリを発見した。
その旨伝えて、部屋を変えてほしいと言ったら、
スタッフの女性はソレを手で掴んだ。
そして足元に投げ、踏みつぶし、再度手づかみでごみ箱にソレを捨てた。
一切の無駄が無いそれらの動きに、呆気にとられた私へ彼女は笑みを浮かべ言った。
「これでもう大丈夫でしょ」
大丈夫でない等とは言えなかった。
一匹いるという事は、他にも絶対いるだろうし。
だけど口から出たのは、感謝と大丈夫という言葉。
しかし表情には不安が乗っかっていたのか、一つ質問をされる。
「もしかして、ゴキブリ怖いの?」
もちろんと答えると、なぜかケラケラと笑われた。
そして、もしまた出たら呼んでね。私が殺してあげるから。と優しい言葉までもらえた。
この時に、もうフエ滞在中はずっとこの宿にしようと思った。
それと同時に、ゴキブリが怖いってこの国の人らにとっては笑われる事なのだなと実感。
また次の日の朝。
共有スペースでタバコを吸っていると再び発見。
笑われないように自分で対処しようと、そばにあったホウキとチリトリを構える。
じりじりと距離を詰めていく私の横を昨日とは別のスタッフが通り、足で潰した。
彼女は振り返り、私が手にしているものを貸してと言い、それでヤツをごみ箱へ。
ありがとうと言うと、問題ないよと笑顔で返ってきた。
最後に
設備はもちろんだが、そこの人も宿泊施設の良し悪しに大きく影響するのだろうと思った。
この場所も、彼女らが無愛想だったならば気に入ることはまずなかっただろう。
今までは口コミなどから、清潔感だけを目安に泊まる場所を決めていたが、この日以降スタッフがフレンドリーかどうかも見るようになった。私は、いわゆる一人旅というものをしているわけだが、よく考えれば一人で旅などできるわけがない。
その日泊めてくれる人がいて、料理を作ってくれる人もいて、私を運んでくれる人もいる。
人無くして旅行などできるわけがない。
普段あまり考えずにありがとう、なんて言っていたが、
彼らがいなければ、私は世界各国に足を踏み入れる事さえできない。
この国を、この地域を訪れさせてくれてありがとう。
私の言う「ありがとう」には、そんな意味を込めたい。
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