東洋のモナリザと刺青族の砦

2015/08/30

アジア カンボジア シェムリアップ

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  • バンテアイ・スレイ(女の砦)
  • バンテアイ・サムレ(サムレ族の砦)


今回はこの二つの紹介。

バンテアイ・スレイ(Banteay Srei)

通称「女の砦」
10世紀中ごろに建てられたヒンドゥー教寺院だが何故か砦。
ここにはデバターと呼ばれる、女性を描いたレリーフがたくさんある。


そのうちの一つ。
「東洋のモナリザ」の綺麗な写真を撮りたいなら、立ち入り禁止区域にあるので望遠性能の良いカメラが必要。
私は広角に特化したレンズしか持って行ってなかったので、写真はほとんどとることができなかった。


寺院の敷地面積はとても広いとは言えない。
嫌でも他ツアーを率いているガイドさんの声が耳に入る。
しかし、そのおかげで東洋のモナリザと呼ばれているレリーフを見ることができた。

そしてこんなことも言っていた。
有名になったのは、盗難にあったから。
もちろん犯人は捕まったのだが、盗人猛々しくその体験を小説として出版。
それ以来、ここは観光客を集めるようになったそうだ。

ずっと耳をそばだてるのも申し訳なく、そこだけ聞いて別の場所へ移動。


バンテアイ・サムレ(Banteay Samre)


通称「サムレ族の砦」
サムレとは刺青。刺青が文化として成り立っていた民族の砦ということだろう。

2008年11月のニュース記事だが、タイとカンボジアの軍事衝突を紹介しているサイトがあった。
そこには近代兵器で戦うタイ軍に対し、呪術的なもので身を守るカンボジア軍という内容でインタビュー記事が載っている。
 呪術的なものとは、魔除けのアイテム、そして魔除けの呪文を体に刻むこと。つまり魔除けの刺青だ。


もっと調べると、クメール王朝から今に至ってカンボジアでは「サクヤン」と呼ばれる
、魔法を言葉や図形にで表したものを体に入れる習俗が存在している。

「サクヤン」は敵を討つというような攻撃的な意味はなく、自分や家族を守るといった守護的な意味を持つ。
一人でも多くの敵を倒すのではなく、一人でも多くの味方を救う。
そういった思想を持つ人がここには集まっていたのだろう。


先ほどのバンテアイ・スレイに比べるとあまり装飾はされていないように感じる。
だからか、ここの空気は少し重厚感があった。
同じような建築様式なのに、装飾によって雰囲気が真反対になる。


 アンコール遺跡群はこれで最後。
アユタヤの時に、あんなに感動した遺跡群もこのように毎日見ると、正直食傷気味に。

だけどこうやってブログを公開するために、自分で撮った写真を眺め、歴史や背景を調べていると再び行きたくなる。
しばらくは、時間的にも金銭的にも行くことが出来ないが、いつかまた行くことが出来たらいいなと思う。


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