人生初のぼったくりは800バーツとタバコ1本

2015/08/24

アジア カンボジア ポイペト 移動

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カンボジアで初めてお金をむしり取られた


先日泊まったアランヤプラテートを出発し、カンボジアへ入国。
もともとぼったくりが多いと聞いていたので、気は引き締めていたはずなのだが無理だった。
30ドルでシェムリアップまで行こうと思っていたのに、800バーツ余計にとられてしまった。
以下詳細。

一回目 国境の中をずっとついてきたタイ人(100バーツと30ドル)

彼はこの国境で働いていると言い、ぼったくる人がいるから俺らが案内することもあるんだよね。なんて言いながら、いろいろ話しかけてきた。
もちろん胡散臭いなと思ったのだが、身分証みたいなものを見せられ、安心していいよなんて言うから安心した。
なのでカンボジアへ抜けたとき、チップ100バーツくれと言い出した時はびっくりした。

「いや、おまえお金取らないって言ったじゃん」
「生活きついんすよ」
「じゃあ50バーツだけ」
「それじゃなにも買えない、わかるでしょ?」

当時の私は何かわかってしまったようで100バーツまんまと払ってしまった。
なにが「ありがと親友」だ。

「親友には特別安いタクシーを紹介してあげるよ」

そういって提示してきた値段は30ドル。調べていた相場ドンピシャだったので、ついさっき100バーツ取られたことも忘れ、お金払いお礼を言って別れた。


二回目 バイクの運転手(100バーツ)

さぁこれに乗って、と指さされたのがバイク。
こんなんで2時間くらい移動するのかよとか思っていたら、降りろと言われる。
5分くらいしか乗っていない。
なんでも、ここに泊まっているタクシーに乗り替えてシェムリアップまで行ってくれとの事。
わかったよ、ありがと。
なんていって別れられるわけもなく、チップの要求。

「さっき払ったろ」
「あれとこれは別」

そっか別なら仕方ない。
などと思えるわけもなく、だけどどうしたらいいのかもわからず、
100バーツ払ってタクシーへ乗った。

三回目 タクシーの運転手(500バーツ)

「これでシェムリアップまで乗せていってくれるの?」
「そうだよ、ほら乗りな」
「お金はかからないよね?」
「なにをいっているんだ、かかるにきまってるだろ」
「はぁ?さっき払ったよ。30ドル」
「知らん。払わないなら乗せない」
「わかったよ、いくらくらいかかるの?」
「10ドル」

思ったより安かったので、じゃあ連れて行ってくれとタクシーに乗った。
2時間くらい、陽気な感じでおしゃべりしながらあっという間にシェムリアップ。
だけど宿の前じゃない。
すると、宿の前の道狭くて車入りにくいから、そこのバイクの後ろのって行ってくれ。なんて言う。
お金は?と聞くと要らないよとの返事で安心した。
途中コーラやお水買ってくれたし、いい人だったなと思いながら10ドル渡そうとすると、

「違う違う500バーツ」
「ん?10ドルって言ったじゃん」
「まさか安すぎるだろ」

もうなんなの、と思いながら500バーツ払いバイクへまたがる。
本当にお金いらないんだなと確認したうえで。

四回目 バイクの運転手(100バーツ)

結果的にこいつもチップ請求してきた。

「いらないって言ったよね?」
「お金はいらない、けどチップは必要」

あきらめて100バーツ渡した。疲れたー。


番外編 遺跡にいた子供(タバコ一本)

写真を撮りながら、さきほどのぼったくりを忘れようとしていた。
そんな私を呼ぶ声がする。
振り向くと小学生くらいの小さな男の子だった。

「ついておいでよ、もっといい場所あるよ。」

連れていかれた場所は、さっき登った場所。
さっききたよ、というが構わず説明しだす。

「ここは前図書館だったんだ」
「へえ」
「石のこのくぼみに縄をひっかけて、象をつかって運んだんだ」
「そうなんだ」

学校で観光客の為の勉強をしているという男の子。
なかなかまじめだなと思っていた。
次の一言がなければ。

「僕は今、孤児の為に募金してるんだ」

絶対嘘。本当だとしてもやりかたを間違えている。
バイバイとその場を去ろうとした。

「へい、案内してやったろ」
「してもらってない」
「お金を集めないとお母さんに怒られる」
「大丈夫だよ」
「少しでいいんだ」
「先に言え、俺は今お金持ってない」

持ってないのは本当。今日散々ぼったくられてきたので、これ以上そんなことさせまいと、チケット代だけしか持ってこなかった。

「うそつき」
「うそじゃない、タバコならあるよ」
「それでいい」

一本だけ渡した。
これで本当にさよならだ。

合計 800バーツと30ドルとタバコ一本

私が納得して払ったのは、最初の30ドル。
あとは意志が弱かったのかまだ慣れていなかったのか、あれよあれよという間に800バーツ持っていかれてしまった。

何がいけなかったのか


  • 毅然とした態度をとることができなかった
揉めたら怖いという感情が先行し、ほぼ相手の言いなり。
こちらも、もう少し強気で行くべきだった。



  • 価格交渉を行わなかった
国境にいた男の勧めるタクシーの乗ってしまった。
いろんなタクシーに値段を聞いて行くべきだった。


まとめ

全体的に悪いのは向こうではなく、言いなりになってしまった私。
だから嫌いになるのはお門違いだと頭ではわかっていても、感情が優先されてしまう。
しかしカモられたくせに「この一日でカンボジア大嫌いになった」なんて言ったら格好悪いし、どうやったら好意的に受け取ろうか考えた。

結論は、彼らの嫉妬による行動。
シェムリアップは超観光名所だから何もしなくてもお金が入ってくる。
超観光名所だから国も公共事業を進める。

一方でここポイペト。
カンボジア側の国境の町。
少し進めば舗装道路もなくなるし、皆薄汚れた格好をしている。
カジノを建てるものの、アンコールワット遺跡群に比べると主要な観光になりえないので、基本的にはみな素通り。
国の手入れが行き届いていない。

きっと、自分よりもクソな人間がシェムリアップで楽して稼いでいる(と思い込んでいる)のに腹がたつのだろう。
その矛先が、シェムリアップの人間を楽させている観光客に向いただけ。
「カンボジア=アンコールワット遺跡群」としか思っていない愚かな観光客から少し頂こうという気持ちなのかな。

ここまで考えが飛ぶと、彼らを可哀想と思う気持ちさえ生まれる。
なんで数ある方法からそれを選んでしまったのだろうと。

大きなマーケットを展開させるとか、安くて美味しいご飯が食べられるとか、
その日に思い立って行動してもすぐにはお金にならないかもしれないが、中長期的に見てプラスになる方法をどうして取れなかったのだろう。

結局彼らも楽をしたいだけなのかもしれない。
一日中寝て、気が向いたらお金を稼いで、お酒飲んで。
シェムリアップの連中はそうしていると思い込みながら。

私もこのように思い込む。


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